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インビザラインブログ

インビザラインで抜歯が必要なケース。抜歯するデメリットや埋まるまでの経過についても解説

マウスピース矯正のインビザラインは、抜歯が不要なケースに適応されることが多いことから、「インビザラインなら抜歯が必要ない」と思っている人もいらっしゃるようです。実際はインビザラインでも抜歯が必要なケースはあります。今回はそんなインビザラインで抜歯をした場合のデメリットや、すき間が埋まるまでの経過などを東船橋のスマイルデンタルクリニックが詳しく解説します。

インビザラインで抜歯が必要なケースとは

インビザラインでは、歯をきれいに並べるためのスペースが不足しているケースで抜歯が必要となりやすいです。具体的には、次のような歯並びが該当します。

出っ歯(上顎前突)

出っ歯は上の前歯や顎の骨が前方に出ている歯並びで、専門的には上顎前突(じょうがくぜんとつ)といいます。インビザラインで抜歯が必要となるのは、スペースが不足して前歯が前方へと飛び出してしまっているケースです。抜歯したスペースを埋めるような形で前歯を後方に移動することで、出っ歯の症状が改善されます。

出っ歯(上顎前突)

受け口(下顎前突)

受け口は下の前歯や顎の骨が前方に出ている歯並びで、専門的には下顎前突(かがくぜんとつ)もしくは反対咬合(はんたいこうごう)といいます。出っ歯と同じように抜歯によってスペースを確保し、突出している前歯を後方へと下げます。骨格的な異常に由来する受け口はマウスピース矯正単独で治すことは難しく、外科矯正を併用する必要があります。

受け口(下顎前突)

乱ぐい歯(叢生)

乱ぐい歯はデコボコの歯並びで、専門的には叢生(そうせい)と呼び、八重歯もその中のひとつとして挙げられます。乱ぐい歯の多くはスペース不足が原因となっているため、抜歯が必要となりやすいです。十分なスペースを確保した上で、デコボコの歯列を並べ直すことになります。

乱ぐい歯(叢生)

インビザラインで抜歯するメリット・デメリット

インビザラインで抜歯をすると、次に挙げるようなメリットとデメリットが生じます。

メリット

【仕上がりが良くなる】

スペースが不足した状態で無理やり歯を並べても、仕上がりはあまり良くなりません。例えば、10畳の部屋にちょうど良く収まる家具があったとして、それらを8畳の部屋に無理やり配置しようとすると、インテリアはガチャガチャになってしまいますよね。それと同じことが歯並びにも言えます。つまり、抜歯は8畳の部屋を10畳にするような処置であり、適切なスペースが確保されることで矯正の仕上がりも自ずと良くなるのです。

【症状の重いケースも治せる】

抜歯をしないことを前提とした場合、インビザラインで治せる症例はある程度、限定されてしまいます。軽度から中等度の症例なら抜歯なしでも治せることが多いですが、症状の重いケースはインビザラインが適応外となることでしょう。インビザラインに限らず歯列矯正全般において、抜歯を治療計画に盛り込むことで、適応の範囲を大きく広げることができるのです。

【抜歯を回避したケースよりも早く治ることがある】

これはあくまで患者さまの歯並びの状態によって変わりますが、ケースによっては抜歯を回避した場合より治療期間が短くなることもあります。抜歯をすると効率よく歯を移動することができるからです。

デメリット

【抜歯による痛み・腫れ】

インビザラインで抜歯する歯は、前から4・5番目の小臼歯であることが多いです。小臼歯は比較的小さな歯で抜歯もしやすいことから、処置後の痛みや腫れも軽度にとどまります。とはいえ、抜歯は歯を強引に抜く行為であるため、2~3日は傷口に不快症状に現れます。細菌感染のリスクも伴うので、普段以上にお口を清潔に保たなければなりません。抜歯の最中は局所麻酔の効果で痛みを感じることはありません。

治療期間が長くなることがある

抜歯をした場合は、基本的に抜歯をしない場合よりも治療期間が長くなります。抜歯によって生じたスペースを埋める期間が必要となるからです。ケースによっては治療期間が半年ほど長くなることもあるでしょう。抜歯をすることによって治療期間がどのくらい長くなるかは、精密検査を行い、実際に歯を動かし始めなければわかりません。

抜歯した箇所が目立つ場合や経過について

インビザライン矯正の仕上がりを良くするために歯を抜くのは良いとして、抜歯した箇所が目立つ場合の対処法や経過についても気になりますよね。抜歯によって生じたスペースが埋まるまでには、それ相応の期間が必要となります。

抜歯後の経過

抜歯のスペースが埋まるまでの経過

抜歯によって生じたスペースが埋まるまでの期間は、抜いた歯の種類や大きさ、数によって大きく変わります。例えば、前から4番目の歯(=第一小臼歯)を上下で合計4本抜いた場合は、スペースが埋まるまでに半年程度はかかります。その間は歯がない部位が存在することから、見た目が気になってしまうという人もいらっしゃることでしょう。

抜歯した箇所が目立つ場合の対処法

インビザラインで抜歯した箇所が目立つ場合は、「ポンティック」と呼ばれるレジン製の人工歯を入れることがあります。ポンティックは、歯の頭の部分だけしかないので、噛む機能を発揮することはありません。インビザラインのマウスピースの抜歯箇所にポンティックをはめ込むような形となります。マウスピース越しだと本物の歯があるように見えるため、抜歯した箇所が埋まるまでの応急的な処置としては最善といえます。

まとめ

今回は、インビザラインで抜歯が必要なケースやメリットとデメリット、抜歯した箇所が埋まるまでの経過などについて、東船橋のスマイルデンタルクリニックが解説しました。インビザラインの技術は年々進歩しており、抜歯ありのケースでもきれいに治せるようになりました。

当院でも軽度から中等度の抜歯症例なら、インビザラインで治すことができますので関心のある方はお気軽にご相談ください。東船橋駅唯一の矯正専門医院であるスマイルデンタルクリニックが、皆さまの歯並びのお悩みをマウスピース矯正「インビザライン」で解決いたします。

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院長 椎名 康雅

東京歯科大学で矯正治療認定医資格を取得し、同大学病院に勤務 平成15年にスマイルデンタルクリニックを開業 平成24年、スマイルデンタルクリニック矯正歯科/スマイルデンタルクリニック小児歯科を開業。 歯科医師のための勉強会「椎名塾」主宰。
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