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インビザラインブログ

インビザライン中に海外旅行に行く場合の注意点

透明な樹脂製のマウスピースを使うインビザライン矯正は、歯並びの治療を快適に進めることができます。それは家にいる時はもちろん、外出先でも矯正に伴うストレスを最小限に抑えられることでしょう。ただ、海外旅行ともなると、快適なインビザライン矯正でも何かしら支障をきたしそうなものです。ここではインビザライン中に海外旅行へ行く場合の注意点やトラブルが発生した場合の対処法などを東船橋のスマイルデンタルクリニックがわかりやすく解説をします。

インビザライン中に海外旅行に行く場合の注意点

インビザライン矯正を始めてから海外旅行に行く場合は、以下の3点にご注意ください。

旅行中のインビザライン

注意点1:必ずマウスピースを持参する

海外旅行は、少なくとも数日間は家を空けることになります。その間、マウスピースを装着しないという選択肢はありませんので、必ず旅行にマウスピースを持参するようにしてください。厳密には、家を出る時点でいつものようにマウスピースを装着していなければなりません。仮に数日間の旅行であったとしても、マウスピースを1日20~22時間装着するというルールは厳守しなければなりません。

注意点2:飲食の時はマウスピースを外す

海外旅行では、食べ歩きする機会が多くなります。それは海外旅行の醍醐味でもあるため悪いことではないのですが、インビザライン矯正中の方は注意が必要です。なぜならそれが飲み物であっても、マウスピースをつけたまま口にすることで、歯の着色や虫歯のリスクが上昇してしまうからです。マウスピースも黄ばんでしまうかもしれません。ですから、海外旅行で食べ歩きをする時は、その都度マウスピースを外すようにしてください。

注意点3:マウスピースを外した時は専用のケースに入れる

自宅や職場など、勝手がわかる環境では、外したマウスピースをとりあえずティッシュの上に置いておくことはあるかもしれませんが、海外の旅行先となると話は変わります。いつもの感覚で外したマウスピースをその辺に置いておくのは厳禁です。どんなに短い時間であってもマウスピースを外した時は、インビザライン専用のケースに入れるようにしてください。

海外旅行中にトラブルが発生したら

海外旅行では、不測の事態がよく起こります。日本とはまったく環境の異なる土地を旅するため、トラブルに見舞われるリスクも高まるものです。具体的には、海外旅行で次のようなトラブルが起こり得ますので、対処法も併せて解説します。

旅行中のトラブル

トラブル1:マウスピースを紛失した

海外旅行でインビザラインのマウスピースを失くしてしまう人は意外に多いものです。とりわけ食事の際に取り外したマウスピースをペーパーナプキンに包んでおいて、そのままお店のスタッフに捨てられたり、置き忘れたりするケースをよく伺います。「普段ならそんなことは起こらないのに」と思っていても環境の異なる国を旅している時には十分起こり得るのです。

【対処法】

紛失してしまったマウスピースは、元に戻ることはありませんので諦めましょう。もちろん、レストランなどに問い合わせて、マウスピースが捨てられていないか確認するのも良いですが、事前に予備のものを用意しておけば、速やかに対処できます。ひとつ前のステージのマウスピースを持参しておけば、今使っているマウスピースを紛失してもインビザライン矯正が続けられます。

トラブル2:マウスピースが損傷した

インビザラインのマウスピースは比較的やわらかい素材で作られているため、大きな圧力がかかると割れたり、変形したりします。とくに海外旅行先では、いろいろなことに気が散って、マウスピースへの配慮を欠いてしまうことも多々あるでしょう。口から取り外したマウスピースをホテルのイスの上に置いておいて、その上から座ってしまうという、普段なら起こり得ないミスを犯してしまうかもしれません。

【対処法】

何らかの理由でマウスピースを損傷した場合は、そのままの状態で使い続けるのはNGです。辺縁が欠けたり、変形したりしている時点で、適切な矯正力を働かせることができないからです。それだけではなく、変形したマウスピースは歯に対して不適切な力をかけたり、歯茎を傷めたりするリスクも伴うため、予備のマウスピースに切り替えることが大切です。つまり、このトラブルもひとつ前のマウスピースを持参しておくことで、被害を最小限に抑えられるのです。

トラブル3:食べ歩きが多くてマウスピースがつけられない

海外旅行では、目に映るものすべてが新鮮で、露店やスタンドで販売している食べ物も魅力的に見えるものです。そのため食べ歩きが自然と多くなるのですが、マウスピースの装着時間にも気を配るようにしてください。食べ歩きやレストランで食事をする時間があまりにも多くなると、マウスピースの装着時間が不足してしまいます。せっかく海外まで来たのだから、そんなことに気を遣いたくないと思われるかもしれませんが、それが結果的にインビザライン矯正の進行を大きく乱すことになりかねないのです。

【対処法】

海外旅行中でもマウスピースの装着時間をしっかり管理しましょう。その上で食べ歩きのペースや時間を決めていけば、マウスピースの装着時間が不足するという事態を避けられます。

トラブル4:マウスピースを洗う場所がない

どの国に旅行するのかによっても状況は大きく変わりますが、基本的に日本ほど衛生環境が整っている国は珍しいといえます。お口から取り外したマウスピースをちょっと洗いたいと思っても、水道が近くにないことの方が多いでしょう。そうした状況では、汚れたままのマウスピースを再装着しなければなりません。お口のケアも難しくなります。

【対処法】

ウェットティッシュを持参しておけば、水道がない環境でもマウスピースを簡易的に清掃することができます。水道があっても歯磨きしにくい環境では、洗口液を使ってお口の中を軽くゆすぐと良いでしょう。洗口液は使い切りタイプのものが市販されています。その他、泡タイプのマウスピース洗浄剤やデンタルフロスなども旅行先での口腔ケアに役立つかと思います。

長期旅行の場合、主治医に相談しましょう

主治医へ相談する

ここまでは、数日間程度の海外旅行を想定した注意点・トラブルの解説となっていますが、長期旅行の場合はインビザライン矯正に与える影響がさらに大きくなることから、主治医に相談する必要が出てきます。場合によっては、治療計画を見直したり、特別な配慮が必要となったりしますので、主治医との綿密な打ち合わせが必須となります。

まとめ

今回は、インビザライン矯正中に海外旅行で注意すべき点や起こり得るトラブルについて、東船橋のスマイルデンタルクリニックが解説しました。インビザライン矯正中に海外旅行へ行く場合は、予備のマウスピースを持参すること、マウスピースの装着時間を厳守すること、飲食の際は必ずマウスピースを外すことを忘れないでください。

また、マウスピースを外した際には専用の保管ケースに入れることで、海外旅行中の大きなトラブルは回避できます。そんなインビザライン矯正中の海外旅行でもっと詳しく知りたい、疑問に思うことがある、という人はいつでもお気軽に当院までご相談ください。一つひとつわかりやすくお答えします。

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院長 椎名 康雅

東京歯科大学で矯正治療認定医資格を取得し、同大学病院に勤務 平成15年にスマイルデンタルクリニックを開業 平成24年、スマイルデンタルクリニック矯正歯科/スマイルデンタルクリニック小児歯科を開業。 歯科医師のための勉強会「椎名塾」主宰。
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