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インビザライン矯正中の通院って何するの?矯正後も通うって本当?


マウスピース矯正インビザラインも従来法と同じく矯正期間中、定期的に通院する必要があります。そこで今回はインビザライン矯正中の通院で何をするのか?そもそもマウスピースは手元にあるので、通院する必要はないのでは?といった疑問に、東船橋のスマイルデンタルクリニックがわかりやすく解説をします。

インビザライン矯正中の通院って何するの?

インビザライン矯正では、透明な樹脂製のマウスピースを1日20~22時間装着し、1~2週間ごとに新しいものへと交換していきます。そのサイクルが治療の基本となるため、インビザライン矯正中の通院では何するのか疑問に感じている方が多いようです。

確かに、マルチブラケット装置を使ったワイヤー矯正のようなワイヤーの屈曲や結紮(けっさつ)などを定期的に行う必要がないので、インビザライン矯正中の通院では、やらなければならないことが比較的少なくなりますが、具体的には次のことを行います。

治療経過の確認

インビザライン矯正中の通院でまず行うことは治療経過の確認です。患者さんの歯が当初の計画通りに動いているかを歯科医師が目で見て確認します。その際、患者さんがマウスピースの装着時間および交換スケジュールを守れているかもチェックします。こうした治療経過の観察および確認は、インビザライン矯正において極めて重要なプロセスとなることから、少なくとも1~2ヵ月に1回の頻度で実施する必要があります。

ちなみに、マウスピースの装着時間や交換頻度を守れていない場合は、隠さずにきちんと伝えることが大切です。それは主治医がインビザライン矯正の治療計画を評価したり、修正したりする上で重要な情報となるからです。怒られそうで怖いという理由で、マウスピースの装着時間を守れていないことを隠すのは、患者さんにとってデメリットにしかならないという点を知っておきましょう。歯科医師は、患者さんそれぞれの生活環境や職業を理解しているので、マウスピースを指示通りに装着できていないことで怒ることはありませんのでご安心ください。

治療経過の確認

補助装置の装着や点検

インビザライン矯正では、アライナーと呼ばれる透明なマウスピース以外にも、歯の表面に設置するプラスチック製のアタッチメントや金属製のリンガルボタンと呼ばれる補助装置を使用することがあります。これらはアライナーによる矯正力を最大限まで引き上げられる装置で、患者さんの歯並びの状態に応じて適宜、設置していきます。また、アタッチメントは比較的外れやすい装置なので、定期的な点検や付け直しが必要となることから、インビザライン矯正中の通院も必須となるのです。

口腔内診査(虫歯や歯周病のチェック)

インビザライン矯正は、装置を外した状態で歯磨きできるため、治療期間中に虫歯や歯周病のリスクが顕著に上昇することはありません。それでもやはり普段よりは口腔衛生状態が悪くなりがちなので、口腔内診査を定期的に行う必要があります。インビザライン矯正中に虫歯や歯周病を発症して数ヵ月も放置していると、治療計画を立て直さなければならない症状にまで発展しかねないのです。そうしたトラブルを未然に防ぐためにも、定期的に通院して、虫歯や歯周病のチェックを受けましょう。

インビザライン矯正後の通院って何するの?

インビザライン矯正による歯の移動が完了した後も、一定期間は通院する必要があります。これは従来法のワイヤー矯正も同じです。インビザラインで歯がきれいに並んだのに、通院を継続して何するのか疑問に思われることでしょう。

インビザライン矯正後

保定装置の調整・経過の確認

インビザライン矯正で歯並びがきれいになったら保定処置へと移行します。リテーナーと呼ばれる装置を使って、歯並びをその位置に固定します。インビザライン矯正後の保定処置を怠ると、ほぼ100%後戻りが生じるため、必ず歯科医師の指示通りに通院を継続するようにしてください。

インビザライン矯正後の通院では、保定装置の調整や治療経過の確認などを実施します。通院の頻度は、3~6ヵ月に1回くらいなので、歯を動かしていた時よりは心身への負担が少なくなります。また、保定が進んで行く中で歯並びも安定することから、通院頻度や通院回数は徐々に少なくなっていきます。

口腔内診査(虫歯や歯周病のチェック)

インビザライン矯正後の通院でも、虫歯や歯周病のチェックは行います。その他、正しい歯磨きの方法やリテーナーのケア方法などもレクチャーします。インビザライン矯正後の歯並びの状態や保定処置に関して疑問点や不安な点がある場合は、主治医に相談しましょう。その都度、適切に対応してくれます。

通院せずに自分でマウスピース交換だけしても良い?

さて、インビザライン矯正中の通院で何するかについては、理解していただけたことでしょう。それでもやはりインビザライン矯正中の通院では、ワイヤーの屈曲や結紮といった歯科医師しか行えない処置がほとんど含まれないことから、通院せずに自分でマウスピース交換だけしていても良いように感じるかもしれませんが、それは絶対に避けてください。なぜならインビザライン矯正は、さまざまな理由で予定通りに治療が進まないこともあるからです。

具体的には、インビザライン矯正中に虫歯や歯周病を発症するだけでなく、マウスピースの装着方法や交換頻度に誤りがある場合も珍しくないからです。そうしたミスやトラブルを速やかに修正するためにも、インビザライン矯正中は定期的に通院する必要があるのです。

まとめ

今回は、インビザライン矯正中と矯正後の通院では何するのか?という疑問にお答えしました。インビザライン矯正中は、治療経過の確認や補助装置の装着・点検、口腔内診査などを主に行います。インビザライン矯正が終わった後も後戻りを防止するための保定処置を行わなければならないので、通院の継続が必要です。その頻度や回数はケースによって変わりますが、基本的にはワイヤー矯正よりもインビザライン矯正の方が少なくなります。その他、インビザライン矯正で何するのか気になる点がある方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。一つひとつの質問にわかりやすくお答えします。

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院長 椎名 康雅

東京歯科大学で矯正治療認定医資格を取得し、同大学病院に勤務 平成15年にスマイルデンタルクリニックを開業 平成24年、スマイルデンタルクリニック矯正歯科/スマイルデンタルクリニック小児歯科を開業。 歯科医師のための勉強会「椎名塾」主宰。
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