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インビザラインブログ
開咬(オープンバイト)の矯正はインビザラインがオススメです
悪い歯並び・噛み合わせにはいろいろな種類がありますが、その中でも「開口(かいこう)」には十分な注意が必要です。症状によっては出っ歯や乱ぐい歯よりも深刻なトラブルを招きかねないことから、矯正治療による改善が望ましいです。
特にマウスピース矯正のインビザラインは、開咬を治す上でさまざまなメリットを伴うため、多くの方にオススメできます。今回はそんな開咬の症状や放置するリスク、開咬の矯正にはインビザラインがオススメな理由について、東船橋のスマイルデンタルクリニックがわかりやすく解説をします。
開咬(オープンバイト)とは?
開咬とは、オープンバイトとも呼ばれる不正咬合で、上下の歯列間にすき間が存在している症状を指します。厳密には、奥歯の部分にすき間がある臼歯部開咬と前歯の部分にすき間が見られる前歯部開咬の2つに大きく分けられ、多くの方は後者の症状で矯正歯科を受診されます。奥歯で自然に噛んでも、前歯は噛み合わず、不要なすき間が存在していることから、皆さんが想像しているよりも多くのデメリットやリスクが生じる点に注意が必要です。
開咬を放置するリスク
開咬の症状を軽視して放置していると、次に挙げるようなリスクが生じます。
【リスク1】奥歯を失うリスクが高まる
開咬では、基本的に前歯で食べ物を噛み切ることが難しいです。例えば、うどんを食べる時は、前歯で麺を細かく噛み切れないので、奥歯が担う役割が増えます。その結果、奥歯に過剰な負荷を与えてしまうのです。実際、前歯部開咬の症状が強い人の奥歯は、寿命が短くなります。
【リスク2】食事の満足度が低下する
咀嚼機能が低下した食事は、満足度も低くなります。うどんを奥歯だけで咀嚼することをイメージしてください。奥歯はもともと食べ物をすりつぶすための歯なので、噛み切る機能を十分に発揮することは難しいです。つまり、食事で不自由を感じながら食べ物を咀嚼しなければならず、料理の味や噛み応えまで楽しむ余裕がなくなってしまうのです。これが数十年続くことを考えると、患者さんの生活や人生において、大きなリスクともなりえます。
【リスク3】口呼吸になりやすい
開咬では、口呼吸が誘発され、口内乾燥を引き起こしやすくなります。お口の中が乾燥すると、口内細菌の活動が活発になり、口臭が強まります。さらには、歯周病や虫歯などの口腔疾患のリスクも上昇することでしょう。
【リスク4】発音や滑舌が悪くなる
開咬は、2つの観点から発音と滑舌が悪くなりやすいです。1つ目は、口呼吸に伴う口腔周囲筋の弛緩です。正常な発音や滑舌は、お口周りの筋肉が適切に運動することが前提となるため、その働きが弱まると構音機能にも障害が現れます。2つ目は、上下の前歯部間のすき間による息漏れです。前歯が前方に突出していることで開咬となっているケースでは、舌の運動にも支障をきたして発音や滑舌が悪くなることもあります。
【リスク5】見た目が悪くなる
笑った時に、上下の前歯部間にすき間があると、見た目が悪くなります。口呼吸で口唇が閉じられず、お口ポカンとなっている状態も審美面においてネガティブな影響をもたらします。
開咬になる4つの原因
開咬の主な原因としては、以下の4つが挙げられます。
【原因1】口腔習癖
開咬の原因として第一に考えられるのが舌を前に突き出す癖や指しゃぶりです。これらは前歯を物理的に押し出す作用が働き、上下の歯列間に不要なすき間を生み出します。小さなお子さんはもちろんのこと、30代や40代の方でも舌癖が見られる場合は要注意です。
【原因2】口呼吸をしている
口呼吸で口唇が閉じることがなく、口腔周囲筋が緩んでいると、開咬の症状が現れやすいです。
【原因3】骨格的な問題がある
オープンバイトである開咬は、親から受け継ぐ遺伝的な特徴が原因となる場合もあります。例えば、下顎が下方に向かって成長するような骨格だと、開咬になることが遺伝的に決まっているケースも存在しています。そうしたケースは両親もオープンバイトである可能性が高いです。
【原因4】スペースが不足している
骨格的に大きな問題を抱えていなかったとしても、歯が標準よりも大きかったり、親知らずの影響でスペースが不足していたりする場合も開咬になることがあります。スペースの不足は、親知らずの抜歯やストリッピングなどの処置を施すことで、解消が可能です。
開咬の矯正はインビザラインがオススメです
ここまでは、開咬を放置するリスクや原因について解説してきましたが、治療する方法についても知りたいことかと思います。冒頭でも述べたように、開咬を矯正治療で治す場合は、マウスピース矯正のインビザラインがオススメです。それは次に挙げる理由からです。
【理由1】抜歯を回避しやすい
スペースが不足していることで開咬の症状が現れている場合は、抜歯が必要となりやすいのですが、インビザラインなら非抜歯でオープンバイトを改善できるかもしれません。なぜならインビザラインは奥歯を後方に移動するのが得意な治療法だからです。ワイヤー矯正が苦手な大臼歯の後方移動が行えれば、大切な天然歯を抜かずに、前歯部も後ろに下げられます。
その他、インビザラインでは歯の側面を少しずつ削るストリッピングや歯列を側方に広げる方法などで、不足しているスペースを補うことがよくあります。
【理由2】大人になってからでも始めやすい
近年は、30代や40代から矯正治療を始める方が増えています。これは間違いなくマウスピース矯正が普及したことと関係しています。マウスピース矯正のインビザラインは、透明な樹脂製のマウスピースをつけるだけで開咬を改善できるため、毎日たくさんの人と接する機会があるサービス業の方でも問題なく始められます。
オフィスでのデスクワークが主体となる職種の方でも、普段通りに食事や歯磨きができることは、この上ないメリットといえるでしょう。しかも、インビザラインなら2ヵ月に1回程度の頻度で通院すれば良いので、仕事が忙しい方でも矯正治療を継続しやすいです。
ちなみに、インビザラインのデメリットとして「マウスピースの装着や交換、ケアは自己管理」という点が挙げられますが、30代や40代の方にとってそれは難しいことではありません。10代や20代で開咬をインビザラインで治す場合より、モチベーションを維持しやすく、矯正治療もスムーズに進むことでしょう。
【理由3】歯並びや顔の変化を確認しやすい
ワイヤー矯正では、金属製のワイヤーやブラケットが歯列の表面に固定されているため、治療途中の歯並びや顔の変化を確認しにくいです。一方、インビザラインによる開咬の治療では、着脱式の透明なマウスピースを使うため、歯並びや顔の変化が逐一わかります。これもまたオープンバイトを矯正で治すモチベーションの維持へと寄与することでしょう。
まとめ
今回は、開咬(オープンバイト)の特徴や放置するリスク、インビザラインで治す方法などについて、東船橋のスマイルデンタルクリニックが解説しました。開咬を放置していると、奥歯を失いやすい、食事の満足度が低下する、発音や滑舌が悪くなる、口元のコンプレックスになるなど、多くのリスクを伴うため矯正治療で改善するのが望ましいです。スマイルデンタルクリニックでも対応しているインビザラインなら、開咬を快適に改善しやすいので、オープンバイトの症状に悩まされている方はお気軽にご相談ください。