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マウスピース矯正8つのメリット・5つのデメリット

最近は、「歯並びの治療をするならマウスピース矯正がいい!」という患者様がとても多くなっています。確かに、マウスピース矯正は従来のワイヤー矯正に伴うデメリットのほとんどを解消することができるため、人気が高まるのも頷けます。

スマイルデンタルクリニックでもマウスピース矯正の代名詞ともいえるインビザラインをご案内させていただく機会が多くなっていますが、その際、必ずメリットだけでなく、デメリットまでバランス良くお伝えするようにしております。そこで今回はマウスピース矯正のメリット・デメリットについて解説します。

そもそもマウスピース矯正とは

マウスピース矯正とは、文字通りマウスピース型の矯正装置を使って、出っ歯や受け口、乱ぐい歯などの歯列不正を治す方法です。

1本1本の歯にブラケットを装着して、金属製のワイヤーを通す「ワイヤー矯正」とはシステムがまったく異なるため、戸惑う方も多いことでしょう。そんなマウスピース矯正について、メリットとデメリットを詳しく解説することで、その特色や全体像も見えてくることかと思います。

マウスピース矯正8つのメリット

メリット①装置が目立たない

患者様がマウスピース矯正に対して最も期待するのは「審美性の高さ」です。実際、インビザラインのアライナー(=マウスピース)は、透明で目立ちにくく、装着していることに気付かれにくいです。たくさんの人と接する機会の多い接客業の方でも気軽に矯正を始められます。

メリット②痛みが少ない

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正よりも痛みが少ない治療法です。なぜなら、マウスピース矯正は比較的弱い力で歯を動かすからです。だからといって治療期間が長くなるわけではありません。マウスピースを2週間ごとに交換するため、スケジュール通りに進めばワイヤー矯正と同じくらいの期間で治療が完了します。

メリット③違和感・異物感が小さい

矯正を始めて、すぐに悩まされるのが装置による違和感・異物感です。ワイヤー矯正はデコボコとしたパーツを歯列全体に設置することから、装置による違和感・異物感がどうしても大きくなります。

一方、厚さが約0.5mmで歯列にフィットするなめらかなマウスピースは、装着時の違和感・異物感を最小限に抑えられます。とくにインビザラインのマウスピースは、歯の部分だけ覆うので装着感は良好です。

メリット④食事制限がない

マウスピース矯正には、原則として食事制限がありません。食事の際には必ずマウスピースを取り外すからです。逆に、マウスピースをしたまま食事をすると、装置が破損するため要注意です。もちろん、会食や飲み会にも参加できますし、お酒・アルコールを飲むこともできます。

メリット⑤歯磨きしやすい

マウスピース矯正では歯磨きの際にも装置を取り外せます。普段通りにブラッシングやフロッシングできるため、虫歯・歯周病のリスクが上昇することはありません。装置のお手入れ方法も非常にシンプルです。

メリット⑥装置の故障が少ない

デコボコとしたマルチブラケット装置は、何かの拍子に外れてしまうことがあります。予期せぬ力が加わって、ワイヤーが変形することも珍しくありません。その点、つなぎ目も何もないシンプルな構造のマウスピースは、よほど手荒に扱わない限り、壊れるようなことはありません。

メリット⑦通院頻度が低い

マウスピース矯正のインビザラインは、治療のスタートからゴールまでのプロセスをコンピューター管理します。マウスピースの交換も患者様ご自身で行っていただくため、歯科医院への通院は2~3ヶ月に1回程度で十分となっています。1ヶ月に1回通院しなければならないワイヤー矯正とは大きく異なる点です。

メリット⑧ホワイトニングもできる

歯並びの矯正をしつつ、歯も白くしていきたいという方には、インビザラインがおすすめです。実はインビザラインのマウスピースはホワイトニングにも活用できるのです。そもそも着脱式の装置であることから、矯正期間中に一般的なオフィスホワイトニングを受けることも可能なのです。

実際、当院でもインビザライン矯正を受けながらホワイトニングで歯を白くしている方もたくさんいらっしゃいます。

マウスピース矯正5つのデメリット

デメリット①マウスピースの装着時間は自己管理

矯正装置が着脱式であるという点は、メリットであると同時にデメリットでもあります。なぜなら、マウスピースの装着時間を患者様ご自身で管理しなければならないからです。

例えば、インビザラインは1日20~22時間程度の装着が義務付けられていますが、それを下回る日が続くと、治療のスケジュールに乱れが生じます。歯の後戻りなども生じて、治療期間が延長してしまうことも珍しくありません。

デメリット②ワイヤー矯正よりも適応範囲が狭い

マウスピース矯正の技術は年々進歩していますが、現状でもワイヤー矯正より適応範囲が狭いです。とくに抜歯をして歯を大きく動かす必要があるケースは、ワイヤー矯正の方が向いているといえます。噛み合わせに関しても、個々の歯を三次元的に動かしやすいワイヤー矯正の方が改善しやすいことも多いです。

デメリット③歯を少し削ることがある

スペース不足があるケースで、歯を抜かずにマウスピース矯正する場合は、「ストリッピング」と呼ばれる処置を施すことがあります。これは歯の両側面を削ることでスペースを作り出す方法で、抜歯を回避することはできますが、ほんのわずかではあるものの歯の切削を伴います。

ちなみに、ストリッピングによって虫歯リスクが高まったり、歯の寿命が縮まったりするようなことはありませんのでご安心ください。

デメリット④歯に装置(=突起物)を付けることがある

インビザラインでは、必要に応じて「アタッチメント」と呼ばれるレジン製の突起物を歯の表面に設置することがあります。白色でとても小さな突起なので、見た目が悪くなることはありませんが、汚れがたまりやすくなる点にご注意ください。

デメリット⑤気軽に飲食できない(マウスピース装着中)

マウスピース矯正には食事制限がないものの、マウスピースを装着している最中は「水」以外、口にすることができません。コーヒーやジュースなどを飲む際も、必ずマウスピースを外さなければなりません。

ワイヤー矯正や裏側矯正についても知っておこう

ここまで、マウスピース矯正について詳しく解説してきましたが、最後にワイヤー矯正や裏側矯正の特徴についても簡単に触れておきます。

ワイヤー矯正(=表側矯正)の特徴

  • ・ブラケットとワイヤーを歯列の表側に設置(=固定式)
  • ・幅広い症例に対応できる
  • ・比較的強い力で歯を動かすため、効率は良いが治療に伴う痛みは大きい
  • ・装置が目立ちやすい
  • ・装置による違和感、異物感がやや大きい
  • ・硬い物や粘着性の高いものは食べにくい
  • ・歯磨きしにくい
  • ・通院は1ヶ月に1回程度

裏側矯正の特徴

  • ・ブラケットとワイヤーを歯列の裏側に設置(=固定式)
  • ・適応できる症例は表側矯正より少ない
  • ・治療期間がやや長くなる
  • ・治療費がやや高くなる
  • ・装置が目立たない(=ほとんど見えない)
  • ・歯列の裏側は唾液による自浄作用が働きやすい

その他は、表側矯正と同じ特徴を持っています。

まとめ

このように、マウスピース矯正にはワイヤー矯正にないメリット・デメリットがたくさんあります。それらを知った上でマウスピース矯正の方がいい、歯並び・噛み合わせをインビザラインで改善したい!と感じた方はお気軽にスマイルデンタルクリニックまでご相談ください。

もちろん、当院は表側矯正や裏側矯正にも対応しておりますので、マウスピース矯正以外に関心のある方のご相談も承っております。まずはカウンセリングにて、皆様の歯並びや噛み合わせに関するお悩みをお聞きします。

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院長 椎名 康雅

東京歯科大学で矯正治療認定医資格を取得し、同大学病院に勤務 平成15年にスマイルデンタルクリニックを開業 平成24年、スマイルデンタルクリニック矯正歯科/スマイルデンタルクリニック小児歯科を開業。 歯科医師のための勉強会「椎名塾」主宰。
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