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インビザラインブログ
マウスピース矯正の平均期間。前歯だけや抜歯ありのケースは長くなる?短くなる?
マウスピース矯正は、従来のワイヤー矯正にはないメリットが多々あるため、スマイルデンタルクリニック矯正歯科でも人気の治療法となっています。おそらく、皆さんも身の回りでもインビザラインに代表されるマウスピース矯正で歯並びをきれいにされた方がいらっしゃることでしょう。
そこで気になるのがマウスピース矯正の平均期間ですよね。マウスピース矯正はシステム化された治療法ですが、ケースによっても期間が大きく変わります。今回はそんなマウスピース矯正の平均期間や前歯だけ矯正する場合、抜歯が必要など、ケース別の治療期間についてわかりやすく解説します。
目次
マウスピース矯正の平均期間と注意点
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正とは大きく異なるメカニズムで歯を移動します。そのため、矯正にかかる期間にも大きな違いが見られそうですよね。とくにインビザラインのように、見た目が自然で装着感も良く、矯正に伴う痛みが少ないシステムだと、矯正期間が長くなりそうで不安という方が多いようです。
マウスピース矯正の平均治療期間は1~2年
全国的なマウスピース矯正の平均治療期間は1~2年程度ですが、矯正する部位や治療を開始する年齢等、ケース毎に矯正期間は変わってくる点にご注意ください。
マウスピース矯正はシステムで管理するため、どの歯科医院で受けても治療期間や治療によって得らえる結果が同じように思われがちですが実際はそうではありません。初回の検査・診断時に日頃から矯正治療をしているのか、マウスピース矯正だけに対応しているのかで診断結果が変わってくるからです。
前歯だけだと矯正期間は短くなります
マウスピース矯正は、上下の歯列全体を覆う矯正装置を用いるので、全体矯正しか行えないと思われている方もいらっしゃいます。実際、ひと昔前までは全体矯正のみに対応していましたが、インビザラインが部分矯正も行えるシステムを開発したことで、前歯だけ整えることも可能となりました。
前歯は最も目立ちやすい部位
歯並びの中で最も気になる部位を「前歯部」と答える患者さまは極めて多いです。前歯は口元の審美性を大きく左右する部位なので、そのお気持ちもよく理解できます。また、前歯だけのマウスピース矯正なら、矯正期間が短くなりますし、費用も比較的安く済みます。そんな前歯だけのマウスピース矯正は「インビザラインGO」で対応可能です。
前歯だけなら「3~6ヶ月」で治療が完了
前歯だけのマウスピース矯正なら、3~6ヶ月の矯正期間で歯並びをきれいにできます。全体のマウスピース矯正とは比べ物にならないほど短い期間となるため、患者さまの心身にかかる負担も極めて少なくなります。
抜歯ありだと矯正期間は長くなります
抜歯すると歯の移動距離が多くなる
「抜歯あり」と「抜歯なし」では、矯正にかかる期間も大きく変わってきます。当然ですが、抜歯ありの方が矯正にかかる期間が長くなります。これは歯を移動する距離が長くなるからです。
例えば、便宜抜歯(べんぎばっし)の対象となりやすい第一小臼歯というのは、7~8mmくらいの大きさがあり、それを上下で合計4本抜いたとしましょう。その結果生じるスペースの合計は28~32mmとなります。
つまり、こうしたケースでは少なくとも3cm程度の歯の移動が必須となるのです。一般的なマウスピース矯正では、1枚のマウスピースで動かせる歯の距離は0.25mm程度となっていますので、3cmというのは矯正治療において極めて大きい数値といえるのです。
もちろん、抜歯によって得られたスペースは、歯列全体で消費するものであり、一部分で歯を3cm移動するわけではありません。
抜歯ありだと「2~3年」の期間が必要
インビザラインのマウスピース矯正で抜歯が必要となるケースでは、平均期間である1~2年で治療を完結させるのは難しいです。一般的なワイヤー矯正と同様、2~3年の治療期間が必要となります。
場合によっては、マウスピース矯正単独では治療できないこともあるため要注意です。そうしたケースでは、ワイヤー矯正が第一選択となるか、マウスピース矯正と組み合わせて治療を進めていくことになります。
大人は子供より矯正期間が長くなる?
マウスピース矯正の治療期間は、年齢によって大きく変動することはありません。もちろん、若い人の方が、代謝が活発で歯の移動速度もはやくなることがありますが、高校生からマウスピース矯正を始めた場合と、社会人になってから始めた場合とでは、それほど大きな差は見られないといえます。
ただし、小学生が受ける「インビザライン・ファースト」と大人が受ける「インビザラインフル」とでは、治療期間に大きな差が生じます。
インビザライン・ファーストは「6~18ヶ月」
乳歯が残る小児期のマウスピース矯正は「インビザライン・ファースト」で治療します。混合歯列期に特化したシステムなので、標準的なインビザラインとは異なる点が多々あります。治療にかかる期間は6~18ヶ月程度であり、大人の矯正期間より短くなります。
すきっ歯や受け口だと期間はどうなる?
マウスピース矯正のインビザラインは、出っ歯や乱ぐい歯以外の歯並びにも適応可能です。すきっ歯や受け口が主訴(主要な症状)でも問題なく治療できます。すきっ歯や受け口の症状が軽度から中等度であれば、治療期間が極端に長くなるようなこともありません。
リテーナーによる保定もお忘れなく
ここまで、マウスピースによって歯を移動する「動的治療(どうてきちりょう)」の平均期間について解説してきましたが、歯の後戻りを防止する保定処置も忘れてはいけません。リテーナーと呼ばれる装置を装着して、移動した歯をその位置に固定します。一般的な症例における保定処置は、動的治療と同程度の期間が必要となります。
まとめ
このように、マウスピース矯正の全国的な平均期間は1~2年程度ですが、部位や症状によっては1~2年で治療を完了できることも珍しくありません。
全体矯正はもちろんのこと、マウスピースを使った部分矯正や小児矯正にも対応しておりますので、歯並びを快適に治したいという方は、東船橋駅「北口」から徒歩1分のスマイルデンタルクリニック矯正歯科までご連絡ください。