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インビザラインブログ

インビザラインで治せる出っ歯・治せない出っ歯の違い

出っ歯は、顔貌に与える影響が大きい歯並びなので、どうにかして改善したい。矯正治療で治したい。そう考えている方は少なくないです。とくに最近は、装置が目立ちにくいマウスピース矯正「インビザライン」での出っ歯の治療を希望される方が多くなっています。今回はそんなインビザラインで出っ歯を治すメリットや治せる出っ歯・治せない出っ歯の違い、抜歯・非抜歯の違いなどを東船橋のスマイルデンタルクリニックがわかりやすく解説をします。

インビザラインで出っ歯を治すメリット

まずは、マウスピース矯正のインビザラインで出っ歯を治すメリットについて考えてみましょう。

【メリット1】矯正中であることに気づかれにくい

矯正中であることに気づかれにくい

従来のワイヤー矯正では、歯の表面に金属製のブラケットやワイヤーを固定するため、ひと目で矯正中であることがわかります。とりわけ出っ歯は、上の前歯が前方に出ていたり傾いていたりするので、その分だけ矯正装置も目立ちやすくなっています。

一方、インビザラインのマウスピース(アライナー)は、透明な樹脂で作られており、一見すると何もつけていないように見えます。仮にマウスピースの存在に気づかれたとしても、歯列全体の光の反射が強くなる程度なので、悪く見えることはほとんどありません。数年に及ぶ治療期間も周りの目を気にすることなく、淡々と出っ歯の矯正を進められます。

【メリット2】矯正に伴う痛みや不快症状が少ない

インビザラインによる出っ歯の治療では、2つの観点から痛みが少ないといえます。

歯の移動に伴う痛みが少ない

1つ目は、歯の移動に伴う痛みです。インビザラインのマウスピース1枚あたりで歯を動かせる距離は「0.25mm」程度といわれています。ワイヤー矯正では、1回の調整で歯を「0.5mm」程度、動かすことができるため、単純に比較すると2倍の力がかかっているといえます。これがインビザラインでの歯の移動に伴う痛みが少ない理由です。

装置による不快症状が少ない

2つ目は、装置による痛みや不快症状です。インビザラインのマウスピースは、厚みが0.5mm程度しかなく、装着時の違和感や異物感が極めて少ないです。表面は滑らかで、舌や頬の内側の粘膜を傷つけるおそれもないため、口内炎に悩まされることもないでしょう。この点はデコボコとした複雑な装置を使うワイヤー矯正との決定的な違いといえます。出っ歯をワイヤー矯正で治す場合は、ブラケットやワイヤー、結紮線(けっさつせん)などが口唇を傷つけやすい点に注意が必要です。

【メリット3】歯磨きしやすい

出っ歯の人は、普段から歯磨きのしにくさを感じていることかと思います。ワイヤー矯正では歯の表側にブラケットやワイヤーを固定するため、清掃性はさらに低下します。そうなると虫歯や歯周病にかかるリスクが高まって、不安な気持ちのまま矯正期間を過ごすことになるかもしれません。インビザラインでは、歯磨きの時にマウスピースを取り外せるので清掃性が低下することはありません。矯正が進んで行く中で、出っ歯も少しずつ改善されていくため、清掃性も徐々に向上していくことでしょう。

【メリット4】食事がしやすい

ワイヤー矯正を経験した人ならよくわかるかと思いますが、マルチブラケット装置には驚くほど食べ物が詰まります。とくに結紮線で固定されている部分やワイヤーにループなどが付与されている部分は、繊維質のものが絡まりやすいです。それが奥歯ならあまり目立たないので食後に歯磨きをすれば済みます。

けれども前歯部の場合は、食事中はもちろん、食後の歓談の場でも残った食べかすがよく目につくことから、相手に不快な思いをさせてしまう恐れがあるのです。もちろん、矯正装置に食べかすが挟まっている状態自体が不快で、自分自身も強いストレスを受けることになります。何もつけていない状態で食事ができるインビザラインなら、出っ歯の矯正でも不快な思いをすることもないでしょう。

インビザラインで治せる出っ歯・治せない出っ歯

インビザラインは、数あるマウスピース矯正の中でも適応範囲が比較的広い治療システムですが、ワイヤー矯正ほどではありません。そのためインビザラインには、治せる出っ歯と治せない出っ歯があります。

治せる出っ歯・治せない出っ歯

インビザラインで治せる出っ歯

前歯が前方に傾いていることで出っ歯になっているケースは、インビザラインで治しやすいです。専門的には歯性の上顎前突と呼ばれるもので、インビザラインで前歯を起こして、全体の歯並びを調整することで出っ歯が改善されます。横顔の美しさの指標となるEラインにも矯正の効果が見られやすいです。また、こうしたケースは非抜歯で行えることが多いのが特徴のひとつです。

インビザラインで治せない出っ歯

上の顎の骨が長い、あるいは下の顎の骨が短いことで出っ歯になっているケースは、インビザラインで治せないことが多いです。専門的には骨格性の上顎前突と呼ばれるもので、外科矯正や抜歯を伴うワイヤー矯正でなければ、改善が難しいといえます。その他、顎の骨が小さいことでスペースの不足が著しく、たくさんの歯を抜かなければならないケースもインビザラインでは治しにくい出っ歯といえます。

例えば、上下左右4本の小臼歯を抜歯すると、それによって生じたスペースを埋めるだけでもかなりの期間を要するからです。当然ですが歯を大きく動かす矯正力も必須となります。そうした歯の移動が得意なのは、マウスピース矯正ではなくワイヤー矯正なのです。

症例による抜歯・非抜歯の違いを考える

出っ歯の矯正で、抜歯が必要になるかどうかはスペースの量によって決まります。出っ歯や乱ぐい歯といった歯並びの乱れが認められたとしても、スペースが十分にあれば、抜歯をする必要はないのです。逆に、スペースが不足している症例では、前歯の傾きや位置の異常だけが問題となっている歯並びでも、抜歯を余儀なくされることもあります。ですから、抜歯が必要な出っ歯なのかどうかは、ひと目見て判断できるものではなく、精密検査を実施した上で、専門家が診断を下す必要があるのです。

抜歯・非抜歯

抜歯=悪ではない?

出っ歯を非抜歯で矯正する場合は、比較的短い期間で治療が終わります。かけがえのない天然歯も失わずに済むことから、非抜歯=正義と捉えられる傾向がありますが、実際はそうではありません。上段でも述べたように、抜歯の要否は患者さんの歯並び・噛み合わせ、顎の状態によって決まるものです。きれいで健やかな歯並び・噛み合わせを手に入れるための抜歯は、出っ歯の治療では正義と考えて間違いありません。その点も正しく理解した上で、インビザラインによる出っ歯の矯正治療と向き合うことが大切です。

まとめ

今回は、インビザラインで治せる出っ歯と治せない出っ歯について、東船橋のスマイルデンタルクリニックが解説しました。インビザラインの技術は年々進歩しており、治せる出っ歯の範囲も広がりつつあります。それでもなおインビザラインでは治せない出っ歯もありますので、ご自身の症例がどうなるのか気になる方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。出っ歯のインビザライン矯正にかかる費用や期間など、疑問に感じることがあれば何でもお尋ねください。

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院長 椎名 康雅

東京歯科大学で矯正治療認定医資格を取得し、同大学病院に勤務 平成15年にスマイルデンタルクリニックを開業 平成24年、スマイルデンタルクリニック矯正歯科/スマイルデンタルクリニック小児歯科を開業。 歯科医師のための勉強会「椎名塾」主宰。
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